【舞台】おお振り舞台振りステ 感想(全体編)

すっごく長くて読みづらい文章になると思いますが、思ったことをガーッと書いていきます。

良いことも悪いことも忌憚なく書いてます。見たくない方は見ないでね。目線としては「原作ファン」です。できるだけ俳優、脚本等の側面からもいろいろ語りたいと思いますが、2.5次元というジャンル自体初めてなので、俳優ファンや脚本ファンの方からしたら見当外れ、的外れなことも言うと思います。どうか心の余裕を広めに持って読んでもらえたら嬉しいです。

 

まず総括

当然ですが、脚本家による解釈→演出家による解釈→俳優による解釈という、たくさんのフィルターを挟んで原作を作り直した舞台なわけです。5年10年と自分好みのフィルターを被せてきた原作ファンとしては、動揺する部分もありました。でもそんなのはいわゆる同人誌で地雷が云々!みたいな話です。誰も悪くないです。なので、この先私もたくさん「解釈違い」と言いますが、批判ではないです。そこは理解をいただきたい。
・「原作を完全再現」とまではいかないが、大筋として原作を大切にしていると思える脚本だった。
・一部キャラの解釈違いはもちろんあったが、それは個々人のキャラに対する思い入れによって当然仕方のないもの。(個人的には田島と沖がこれ)
・解釈違いではなく完全なる「キャラ改変」も一部あったが、これも脚本の進行上仕方なかったと思える改変だったので、最終的には許容できた。(個人的には篠岡)
・公演が後になるにつれて役者のアドリブ・セリフアレンジが尖鋭的になっていく。初日と10日ではだいぶ緩さが違った。後半の公演しか観ていない人はモヤモヤが残りそう。

 

舞台セット

舞台前方、下手にマウンドがあり、上手にバッターボックスがありました。試合中はピッチャーもキャッチャーもバッターも野手も全員が客席の方を向き、ピッチャーは客席に向かって投げ、バッターは客席に向かって振る形。
マウンドとバッターボックスそれぞれから白線が伸びていました。舞台後方が内野と外野。塁の場所は試合の状況ごとに変わるようで、一塁が左側だったり右側だったり、三塁が真ん中にあったりしていました。後ろの壁は緑色のスコアボード。試合が進むと点数の枠がくるりと回転する。ひな壇も球場のフェンスを模した緑色で、キャストさんの腰ほどの高さ。中央に三段の階段。スコアボードの左右にスペースがあり、そこに審判・実況が立つ(これについては後述)。あとこれはおお振りだからなのか演劇の照明がそもそもこういうものなのかわからないんですが、舞台の天井から客席を向いているライトが野球場の照明をミニサイズにした感じでかわいかったです。

 

ダンス

おお振りOPの名曲ドラマチックに合わせて、オープニングではしのーかとシガポ以外のキャストが、エンディングでは二人を含めた全員が踊りました。二人が増えた以外にはOPとEDは同じ振り付け、同じ立ち位置でした。西浦パートと敵チームパートがあり、サビは全員で踊る。サビ以外は軽い振り付けと、振りかぶったりバット構えたり甘夏潰したりというキャラに合わせたポージングがメイン。サビに入る前に両隣の人とハイタッチする西浦がとってもかわいかったです。ダンス懸念していましたが(過去記事参照)、ウインクしたり手でハートを作ったりしなかったのでよかったです笑。
サビのセンターが巣山と…阿部かな?正直西広しか見てなくてこの辺は怪しい。敵チームパートでは織田と秋丸がセンター。三橋はセンターじゃなくて「中央」という立ち位置。キャラ主要度じゃなくてダンス映えする人を前に集めた印象。実際センター張った4人は足が長くてキレッキレでした。
でも他のメンバーも良かったよ!実は私はほとんど西広しか見てなくて、あーがんばってる~ポーズかわいいかわいい~ってなってたんですが(詳しい話はキャラ別感想で)一度だけ前2列目に座ったとき、完全に立ち位置が三橋に被さっちゃって西広が見えなくなり、そのおかげで他キャラに目を移らせることができました!そうじゃなかったらずっと西広見てたからほんと僥倖でした。他のキャラも見なさいね~というお導きだったんだ。

モモカンが一人だけしなやかでなめらかでかっこよかったです!千代ちゃんも一人だけスカートでキレよく踊っててほんっとうにかわいかった。やっぱ踊るのは女の子だな~。
泉が超目の前で踊ってたんですが、彼はちょっとアイドルっぽい踊り方するなって思いました。顔が良いから許される。泉が踊ってるというよりは安川さんが踊ってました。あー顔が良いからオッケー!
でね、問題なのは榛名です。隣にいる秋丸がキレッキレなのに榛名は舞台端でなよなよっと、マジでやる気ない感じで踊っててびっくりしました。他のキャストみんながんばってるのに榛名マジで気が抜けてた。そういうキャラ設定なのかと疑いたくなるくらい、そこだけ空気が違ったです。こういう比較は良くないとは思いますが、畠や和さんみたいな巨体キャラがビシッ!ビシッ!と決めててかっこいいのに、それに比べてなんだあの軟体野郎はー!真面目にやるのダセェが許されるのは中学生までです!顔が良いから今回は許す!

 

 

ここから先は、まず本編の大筋について語って、その後キャラクター別で細かく語ろうと思います。

ビジュアル発表時の第一印象の感想をまとめた過去記事があります。そちらを先に読んでいただけるとスムーズです。

【舞台】キャラビジュアルと動画の感想 - そめてそまる

 

本編

始まり方は原作と同じ。「三橋の奴高等部行かねぇんだって!」という文句から入り、三橋が「見るだけ見るだけ」とひとり足踏みしているところへモモカンが来て、野球部へ。流れやセリフもほとんど同じで、「漫画」を「演劇脚本」に上手に書き直してくれていました。もちろんセリフを言いやすいように変えたりカットしたりという細かいアレコレはありますが。舞台化が決まってからこの日を迎えるまでの懐疑や不安を上回ることはなく…というより、本当に最悪の事態も覚悟していたので、そこには至らなくてよかったです。
個人的に気になったのは田島のキャラ。確かにおちゃらけ元気っ子だけど、違うそうじゃないんだ!という場面が多くありました。①話を進めやすくする②笑いを取るという結構重たい使命も課されていたと思いますが…、ちょっとやりすぎ感。アホだけどガキじゃないんだよ田島は。「越境!?外人部隊だカッケー!」的なセリフ、舞台の田島は「外人部隊だカッケーwwwwうひょーwww」って感じでした。言いながら三橋を指差して走り回る。イメージとしては「外人部隊だカッケー!(キラキラした瞳と大袈裟なリアクション)」くらいで、三橋を笑うんじゃなくてスゲー!って思うような言い方が理想だった。
それからリラックスの話のとき。原作と違ってシガポとしのーか2人だけでリラックスってなんだろう?のくだりをやったんですが、ここで田島が「リラックスぅ~」って言いながら袖から出てきて笑わせるシーンがあり、これがウケ狙いすぎで全然田島のイメージと一致しなかったので一人だけ真顔になりました。このシーン毎回ドッと笑いが起きてて、えーまじかーってちょっと疎外感だったので私がおかしいだけかもしれないけど。
でもどうにしろたぶん、舞台上が静止する場面(三橋がビビってまったく動かないシーンや阿部のモノローグシーン、シガポ講座など)で動きをつけたかったんですよねきっと演出上。たぶん。で、好き勝手できるのは誰かと言ったらそれはやっぱり田島だから、こういうキャラ解釈になるのはやむを得なかったのかもしれません。
あ、でもね、初日公演で「箸上手wwwww」って感じだったのがすごく気になったんですが、10日公演では昼夜とも「箸上手ー!(感心と驚きと感動)」という理想通りになっていたので、拍手を送りたくなりました…!

あと。入部シーンの「でもさーそいつ中学でダメダメだったんだろ?」のセリフを栄口が言ってて、かなり解釈違いでした(原作では泉のはず)。初日公演で栄口が言った!?って思ってかなり動揺して、いやもしかして栄口だと思ったけど違う人が言ったかな?と不安になり、でも、10日も、たぶん、やはり、栄口が言ってた…ような…。栄口はそんな口調じゃないし、そんな風に人のことを悪く言わないよ。もし私の勘違いで、ちゃんと舞台でも泉が言ってたのだったら申し訳ない。

ところで!!合宿シーンで全員黒のアンダーシャツを着てるんですが、3組コンビだけシャツインしてて超〜〜かわいかった!!わかってるじゃん!!かわいい〜〜!!

 

全体のテンポはすごく早いです。セリフとセリフの間に一拍置いてほしいシーンって結構たくさんあるんですが、間はほとんどなかったです。でもそれはそれでスピード感あってよかったです。それでも試合はカットなしで、漫画通りに進めていたと思います。

三星戦、すっごく丁寧でした。三星組の3人の俳優さんがだいぶ、いやかなり、応援したくなる人たちでした。加具山役の島野さんが三星の一番バッターの宮川くんをやっていたんですが、この子がハマリ役でした!(「三橋の奴、速くなってる!」とか「それはあんまりだ!畠は叶のために悪役やってたのに!」とか言ってくれる子)
桐青戦のときは三星と武蔵野の3人が桐青メンバーに扮していて、織田役の方が桐青4番の青木で、これもハマリ役でしたー!島野さんは桐青戦時は山ノ井で、これも島野さんが担当してくれてよかったです。島野さんと鶏冠井さんはどの役をやっても原作通りのキャラに合わせてくれていました。特に島野さんは敵チーム3校すべてでそれなりに活躍してくれたので、ほんと影の立役者でした…!カグさんの出番は春大観戦時の「3回まで」のくだりだけで、セリフはほんの少し。カグさん役より宮川くん役の方がセリフも出番も見せ場も多かったのでは。

 

試合中は、しのーかが審判・実況席に立ち、「1回の表、西浦高校の攻撃は、一番、セカンド、栄口くん」と、毎回言ってくれました。しのーかとは逆側の審判・実況席に、西浦メンバーで打順の回ってこない子が交代交代で立ち、「ピッチャー、第一球を投げた!」「インハイにボール!」「空振りストライク!」「ピッチャーゴロ!一塁へ送球!アウト!」「空振り三振!」「スリーアウトチェンジ!」と、すべての回で言ってくれました。

試合の内容はこれですべてわかりました。試合展開によって一塁の場所が変わったり、三塁がよくわからないところにあったり、特に大きく試合が動くシーンでは舞台上が混沌として何が何だかわかりませんでしたが、実況者がちゃんと大きな声で、熱量高く、とても興奮したように実況してくれました。
正直、今回の舞台の成功の鍵は、この実況にあったと思います。客席のことを「観戦シート」と名付けるだけある。舞台上はごちゃごちゃしていたけど、ちゃんとスライディングしたり、投げた方向にいる内野手がちゃんと投げた人の方を向いてグローブを構えていたり、ミットの音もタイミングよく出してくれるし、本当にちゃんと試合してましたが、実際ボールがどこにあるのかはわからなくて、でも例えば本当の野球観戦に行っても、ボールは目で追えないですもん。(私だけ…?)それと同じ感覚で、だから本当に「観戦」してたなって体感でした。漫画やアニメはボールを追ったコマ割りになるけど、演劇は試合のすべてがそのまま見える、リアルな観戦だった。

実況者は喋りながら審判のサインもやっていましたし、本当に本当に、実況者の皆さんに惚れ惚れでした…!一番実況者ガン見してた自信ある。ちなみに実況者は、西広、沖、水谷、巣山がローテで回していて、たまに泉もやっていました。でも試合が動くターンでは西広が多くて(補欠だからね!)さらに三星戦・桐青戦ともに試合終了時には西広だったので(補欠だからね!!!)、私は本当に大事なシーンで実況者しか見てませんでした…。あー。好き。
いや、審判やってるときはそこにいるのは西広役としてではないので、西広ではないんですけど。でも西広の恰好した人がいるんだもん。(あくまで審判役、実況役という体なので実況者は「阿部くん」「叶くん」とくん付けして呼んでいました。)
あ、そうだここで語ってもいいですか!?何のサインかわからなかったんですけど、桐青戦のどこかのシーンでノーボイスで超かっこいいサインを出してるんですよ亀井さんが!!!!!!西広の恰好で!!!!!!!だれか絵に描くかな?いやもうほんと超かっこいいんでこういうとき絵を描けない自分にすっごく腹が立つ。文字にできないんだけど、右手で左側を指差すの。それが超かっこいいの!!!!!!!あれは西ひだの西広だったわ……西広以外もこのサイン出してたけど西広がかっこいいです!!!!!!!!すき。あのポーズを思い浮かべると身悶えして眠れなくなる。張り裂けそうなほどバクバク動悸がやばい。お金積むからあのポーズで写真撮ってもらえないかな。

 

はい。

試合を丁寧にやっている分、練習パートはさくさく進みました。キャプテンを決めましょう!のシーンは原作に忠実にやってくれて、花井はすごくハマリ役で、変なセリフ改変もしないし田島と水谷のキャラを活かした笑いもあるし、ここらへんは「原作に忠実(しかもファンの期待に応えたアレンジあり)」で花丸でした。が、初仕事の西浦―ぜっ!からの西広キャッチだ!取ったよぉお!うんうん嬉しいよねぇ、はいテスト期間だよ勉強してるー?の疾走感は笑いました。(だいばくしょう)すっごい取って付けたような西広の出番だった!!!オイシイ!!!!!好き!!!!!!いや何にも悪くないんだよ。しのーかと三橋の「オメデトォ!」「マネジだから知ってるんだよ」がカットされた以外は原作通りだし、正直西広の初キャッチも完全カットされると思ってたからありがたかったです。が、場面転換のためにCM挟みましたみたいな扱いだったのすっごい笑った。百点です。さいこー。西広はこうでなくっちゃね。愛してるよ。(告白)

 

原作でひたすら練習メニューを紹介するあのシーン(「周辺視野とノックと体幹トレーニング」とか「電気のあるところで別メニュー」とか「おにぎり食べて21時に解散」とか説明があったところ)を、篠岡役の澤田さんが独壇場で、腹式呼吸ばっちりの素晴らしい声量と笑顔でナレーションしてくれました。澤田さんのポテンシャルが高くて好感度うなぎ上りでした。しのーかは浜田の役目も果たさなくてはいけないために、このあたりからだんだんキャラ崩壊していくんですが、意外と慣れました。というか初見は「え、しのーかこんな言葉遣い絶対しないんだけど」とドン引きしたものの、「でも浜田のセリフも引き継いでるんだもんね脚本上仕方ない。これ、しのーか役が澤田さんじゃなかったらコケてただろうなぁ」と考えたらするりと納得できた。
最後に「以上、篠岡千代の練習風景レポでしたっ☆」みたいなことを言ってこの練習シーンを締めるんですけど、そのとき初日公演では髪をファサッとやって絡みに来た田島をいなす、超高度なイイ女テクを披露しててかわいかったです。10日の昼夜も楽しみにしていたんですが、なんと10日には阿部まで田島と同じように篠岡に絡みに行ってて、いやこれはちょっと阿部隆也の解釈違いも甚だしく、おい阿部それはやめろ!となりました…。アベチヨ嫌いじゃないけどあの二人は絡まないからこそかわいいんだよ!!見間違いだったら申し訳ない!
あーあとですね、ノック練のとき、原作で「打ちたい方向を先に宣言してから打つ」というやり方を田島がやっていましたが、それがなぜか「ホームラン!」「ホームラン!」「ホームラン!」と叫んでいて…解釈違いでした。田島はホームランを打てないし、ただ大きいのを打つんじゃなくて他のメンバーとは違うレベルで一人だけ『狙う方向を宣言して、正しくそっちに打つ』という練習をしているからすごい子なの!!バカスカホームラン打つ子じゃないの…狙って打とうとする子でもないと思うの。
わかってます。これだって、演出上わかりやすくしているだけだと思います。仕方ない、とはわかっているが、田島というキャラクターが軽いものになっていくなあ。

 

春大観戦では、モモカン「ランニングで行くよ!よーいスタート!」\わぁ~!/(ひな壇の上に乗って)「着いた~!」っていう疾走感がコントみたいで毎回笑ってしまった。全然ふつうのことだし別に何もおかしくないんだけど、なんか毎回にやにやしてしまう…笑。これは単純に私の笑いのツボだっただけです笑。
このあたりは特に違和感はなく、榛名さんと阿部の会話、栄口と三橋のやりとり、原作通りでした。「ゲンミツに勝つ!」もありました。けど、そこに至るまでの会話がカット。やっぱ笑顔がいいね!もなかったです。残念。でも榛名さんの投球を見る田島が原作のようにぺたーんってなってるのが良かったです。
あとね、これは私のこだわりなんですが、西広がひな壇の上で胡坐かいてくれて最高ににやけた。原作では春大じゃなくて崎玉観戦時なんですけど、西広ってベンチに足乗せて座るような子なんですよ。なにそれかわいい。靴脱がんと。かわいいじゃん。好き。もー西広は立ち居振る舞い仕草動作が全部最高でした。
巣山と泉も胡坐かかないかなーって期待したんですけど、私が見た限りではずっと普通にひな壇に腰かけでした。残念。いやいいんだけど。

 

桐青戦は。さすがにカットされたシーン、セリフが多かったです。でも重要なところはちゃんと押さえていたと思います。
個人的に変えられちゃって悲しかったのは、西広の「リーリーリー」がなかったこと、西広の「三橋がサードランナー!」が水谷のセリフになってしまったこと、高瀬のモーション盗んだ~って一連の流れがなくて西広の背中こねくり回すシーンもなかったこと。でもこれは私が西広好きだから残念なだけで、フラットな人間が脚本書いたらまぁ重要視しない部分だわな、と納得してるので大丈夫です。
でもね、慎吾さんと和さんの「あの球浮いてんじゃねぇかな」「ップ」「笑うな!」が、初日はちゃんとこの通りにやってくれたんですけど、10日は昼夜ともに慎吾さん「ははっ」に変わってて、これはちょっと私でも残念でした。慎吾さん好きのお友達がいなけりゃ全然気にならなかっただろうけど、慎吾さんの出てくるシーンについて大分しっかりと入れ知恵されちゃったので…。
あとね、桐青の監督がシガポ役の方の兼任だったんですが、これもちょっと違いました。怒鳴ってるだけの監督じゃないんだよ~。「このタコッ」にも愛があるんだよ~。…と、初日はかなり気になったんですが、10日の夜は「このタコッ」って言わなかった気がします。気がするだけかな…。なんか鬼軍曹みたいな監督になってたので怒鳴るシーンはすごく空気が重かったんですが、桐青チームの真修さん(松永役?)が毎回入れる日替わりネタのおかげでちょっとマイルドになったと思います。初見の人はえ、なに?って感じだろうけど。
いやでも、桐青戦に監督がいて良かったです!桐青戦のおもしろさのひとつは、監督同士の読み合いですもんね!上手端に桐青監督、下手端にモモカンが立ってて、その後ろに各選手が控えていて、舞台の真ん中には投手と捕手とバッター、それから内野と走者がいて。「西浦VS桐青」という戦いの構図を、ここで「舞台演出」として表現していてかっこよかったです。キャスト一人一人じゃなく、全員で作ったこの空間が作品なんだ。ってポリシーが伝わったような。この全体的な舞台美は一般観戦席からしか見られないものだったかも。2階席、よかったです。
両監督ともちゃんとチームへのサインを出しててかっこよかったです。手を動かしながら「(云々かんぬんで)スクイズはない!」みたいなことを言って手をパンッ!と叩くと、しのーかが「1番、センター、泉くん」とかってアナウンスして。被せるように泉が「あす!」ってバッターボックスに立って、ベンチの味方が「いずみー!」って呼ぶんです。それに続けて実況が「ピッチャー、第一球を、」と言い出し、ピッチャー役の三橋(や高瀬)が動き出し、実況「投げた!」で、今度はバッターとキャッチャーが動き出す。

漫画やアニメでは、コマで切り分けられているから、まあ大体投げるシーンはピッチャー、受けるシーンはキャッチャーの顔や全身になるんですけど、「コマ」という概念がないから全部全部全部繋がってて、ほんと……すごい。これが舞台の魔力だ。ああ、だから芸術なんだ。って感動しました。これはおお振りへの感動ではなく演劇という分野への感動。今までの人生で観てきた演劇は原作とかなくていわゆる元ネタがない作品だったから、「演劇によって見えなかった部分が見えるようになる」というのは新体験でした。
あとまぁ欲を言うなら、桐青戦のBGMはブラバンが良かったです。オトナの事情もあるんだろうけど。普通に歌詞入りの知らない曲が流れてきて動揺しました。いや知らないの私だけなのか?

 

 

あー、やっぱり長くなってしまいました。
キャラクター別の感想は別記事で書きます~。

【舞台】おお振り舞台振りステ 感想(キャラ編) - そめてそまる

備忘録編も追加しました。

【舞台】おお振り舞台振りステ 感想(備忘録編) - そめてそまる

 

最後にちょこっと箇条書き!

・沖と篠岡の仲良し度がやばい(萌えた)

・前2列目の席と前4列目に座ったんですが、この2列の差がすごく大きい!

・4列目では聞こえなかった阿部のため息、息遣い、小さな舌打ち!叶の苦しそうな「…ハァッ」と漏れ出たような呼吸!バットを振るブンッて音!が、生で聞こえる!殴られそうなくらい近い。

・泉と阿部?が連続で目の前にスライディングしてきたとき、頬に風が…。すごかった。

・んで、カーテンコールで泉が指差してくれたらしい!!(他の人を差してるのかと思ってたら、同行者が「ユニって口パクしたからたぶんそう」と言うのでそういうことにしておく)(レプリカユニ羽織ってたので)(羽織っただけ!)

・しかもカーテンコールで西広が目の前の真正面で本当に本当に本当にやばかった。泣きそう。

・西広、ダンスのポージングの立ち位置も見事なほど直線に真正面で、超近くて本当に最高だった(サビは見えなくなったけど)

 

∴西広の誕生日に神席を自引きした私が神

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