【舞台】おお振り(夏大編)振りステ 感想(キャラ編)

つづき。キャラについての感想です。

総括とダンス、本編についての全体編はこちら!

【舞台】おお振り(夏大編)振りステ 感想(全体編) - そめてそまる

 

 

 

 

 

・三橋

相変わらずの素晴らしいクオリティでした!アフタートークのコメントも原作ファンのことすごく考えてくれていて、初演のときから西銘くんは好感度を上げることしかありません。(【舞台】アフタートーク&ボールスローイベント レポ感想(7日、12日) - そめてそまる)
美丞戦で「首を振るのってこんな感じで良い?」みたいなやりとりをするところで、いろんなパターンの首振りがあって毎回楽しかったです。特に15日はヘドバンを始めたのがめちゃくちゃ笑った。たしかに首振ってるwww
前回に引き続き一番年下なのに座長で立派だなーと思っていたら、猪野バースデーではぶっ込むし(【舞台】9月11日は猪野誕だった - そめてそまる)、ボールスローイベントの説明は5回やって5回ともぐだぐだで花井に任せちゃうしで、かわいらしい弟っぷりも発揮。素でやってんなら世紀の天然男子だわ。

 

・猪野阿部

全体編の方では典阿部と比較してボロクソ書いちゃったけど、アドリブをしないところの演技は阿部隆也そのもので、顔良いし演技上手いし、そこは何度観ても惚れ惚れします。今回猪野くんスケジュールギチギチだろうに、大変な苦労をかけて阿部隆也をやってもらえて感謝。
でも千秋楽で「ボツになったネタがたくさんある。他の舞台で使います」って言ってたから、やっぱ劇中も「猪野広樹として」ネタやってんだろーなー。(それ自体ネタで言ってるだけかもしれないけど)。実際トークは上手いし面白いし、阿部隆也としてじゃなければ、ネタ自体はめちゃくちゃ笑えるんですよね。顔も演技も阿部隆也なのに、ギャグだけ阿部隆也じゃないのほんと残念だ。
千秋楽のコメントで「典がいる大阪もお願いします」って言った後に「大阪行かない人〜?」って手挙げさせて総ツッコミ食らってておもしろかったし、「オレフィリピン行ってるんで、大阪行かない人はそっちに」ってぶっこむのも笑った。阿部隆也じゃなくて猪野広樹としてなら、全然こういうギャグやってくれていいんだけどな。

 

・典阿部

アドリブが一切ない分、演劇としては物足りなかったのかもしれない。けど、私が求めているのはより原作に近くなることだから、大橋くんの方がしっくりきました。

猪野くんと同じことをしようとしてなくて、自分は自分の阿部隆也を演じるんだって気概が感じられて、すごく良かったです。「5番以外の動きはスゲー鈍るぜ」「なんつっても押し出しでしょう」、性格悪い感じがとってもGOODでした!
それから、阿部は怪我した後にプロテクターを脱いで西広に渡すのだけど、猪野阿部は普通に脱いで手渡しするんだが、典阿部はヤケクソになって投げ捨てる感じで床に置くのが、すごく熱こもっててよかったです!(それを拾う西広もかわいかった)

 

・田島

私は今回の田島が一色さんで良かった派です。声が田島っぽくないのは多少気になったけど、毎日聞いてたらそれも慣れた。私の二次創作の田島はあれくらい大人びてるので、まあ、私の趣味に当てはまったということで。
「阿部くんはいるんだ、いつも」のシーンで田島が日替わりで三橋を諭すのがあったんですが、ここで「きっと私と一色くんは田島の解釈の仕方が同じだ」と感じました。
私の中で、田島というのは、「何考えてるのかわからないけど、いきなり核心を突いてくる」キャラです。だから、唐突に全然違う話を振ってきて三橋と阿部の関係を間接的に指摘する感じは、とても理想の田島でした。

特に6日の「マンボウ」と15日昼の「きゅうり」は、「あ、そうだ、私は田島のこういうところを二次創作したいんだ」と、ストンと納得に落ちた。(それ以外の日替わりネタはちょっとこじつけ度が半端なかったけど…)
見た目や声の再現度、体の動かし方だけで選ぶなら、正直、納谷くん一択です。桐青戦のような華やかなスーパースターとしての田島は納谷くんの方が似合う。
でも今回の田島は華やかなスーパースターじゃなくて、「阿部と三橋のいびつな関係をつなぐ」「花井のライバルとして前に立つ」役だから、一色くんが良かったと思います。
あ、あとミーティング時に西広とスクリューの話をして西広の腕を捻ってたのがかわいかったです。1公演しかやってなかったけど。

 
・花井

続投してくれて嬉しいよ〜〜!!今回も最初から最後までまったく違和感なかったです!

練習レポートのときにちょっとした田島へのアドリブツッコミがあるんだけど、それすらも花井で、白又さんの影をどこにも感じなくて、いっそ怖いとすら思った。
田島に対するツッコミ「わっかってんだよ!他ぁ!」「ぁあ!?」のスピード感と声の出し方が素晴らしくて、もう右から見ても左から見ても360度花井でした!!
崎玉戦グラ整で三橋と喋るときの「オレより田島の方がすげーだろ?(おまえ躱すワザないだろ言っちゃってくれる?)」が、「オレより田島の方がすげぇ!」って自分で言っちゃってるのはちょっと残念だったけど、これは演出の都合上仕方ないもんね。

 

・栄口

副島くんって左利きなのかな?ボール投げるフォームがものっすごいぎこちない。最初は“手と足が両方同時に出てる”みたいな違和感だったけどよく見たら特に間違ってるふうでもなくて、じゃあこのぎこちなさはなんだ?と不思議だったんだけど、観察していたら“利き手と逆の動きをして体の向きがわからなくなる”ようなたどたどしさかな、と……真実はわからない…ただの運動音痴なのかもしれない……。でも、ダンスもサビだけだったけどその分めちゃくちゃ頑張ってて好感持てた。
黒髪のままだったけどほとんどのシーンで帽子被ってたから気にならなかったし、なにより笑顔が良かった!すっごく人懐っこそうで柔和で優しくて。

声もちょっと高めで抑揚が穏やかで耳触りが心地良い。「ランナーいないの久しぶりー!一打席目で球見てるし、打つぞっ」がアニメをそのまま再生したのかと思うほど栄口の雰囲気出ててよかった!崎玉戦で田島に「かっこいいなぁおい!」って言うところも。
それから、三橋にナイピッ!ってやるとき、ぴょんって大股で三橋の肩にグローブを当てるのがめっちゃくちゃかわいい!!!
前作の栄口は「クラスでもみんなに優しくて人気者」って印象で、今作の栄口は「クラスの中にいると野球部っぽくない素朴さ」って感じ。どちらがお好みかは人による。
てか利き手を調べるためにwikiったらすごい経歴の持ち主で腰砕けた。(利き手はわからなかった)

 

・泉

今回はたくさん活躍してくれて嬉しい!相変わらずのイケボ!「やっとスクリュー放ったじゃん」がなぜか私が褒められてるみたいな錯覚に陥ったよ………こう、「おまえもやればできるじゃん(フッ)」みたいな…頭おかしいか私。
千秋楽の「なんとか1塁まで行ってくれ、そしたらオレが打つ」のセリフがこれまでで一番気合入ってるように感じました。
脚本としてもキャラとしても改変がなくて違和感なくて、ただただカッコイイ泉孝介を観た。本当に原作通りの泉のかっこよさ×安川さんのかっこよさを見せつけられたんで、かっこよかった以外の感想が出てこない…申し訳ない。

 

・水谷

今回は初演に増していじられ担当。演出家、味を占めたか。「この扱い、オレは慣れてるぜ」のアドリブは笑ったけど、原作でこんないじめみたいなことされてないからねー!?
くすぐられるときに「あひゃひゃひゃ、やめ、あっ、やめ!」って本気で笑っててかわいかった……。
こんな扱いを受けながらの、「ナイバッチ水谷なんだぜー」からの、「あんたらって言われたらオレしか居ないのと同じだろ!」が、覇気がすごくてドキドキしました。
美丞戦の「ヘッスラが間に合わなかったんだよぉ」はカットされたけど、ちゃんとヘッスラしながらアウトになってて好感度高い。

崎玉戦のタイム中に篠岡のところにタターッて寄っていってめっちゃ話しかけててかわいかったし和田オジとロカさんに絡まれたりしててそれもかわいかった。原作の水谷はバーベキューあたりまで篠岡にそれほど接点ないもんね。。

 

・沖

すっっっっごい良かったよー!!
私の理想の沖がそこに居ました!小心者って設定だけど三橋みたいに大袈裟なキョドキョド感をするほどじゃない、特徴的な動きがないから体での表現が難しい役だと思います。
個人的には、阿部+沖好き派としては、気は小さいけど阿部に対してちゃんと発言ができる、という絶妙なバランスが素晴らしくて、三橋にキレる阿部を止めに入るのが自然で良かった。

いやーよかった!驚くほど3組の絡みはなかったが!笑(原作にもほとんどないけど)

 

・巣山

初演はダンス前方で踊ってたのに今回後ろの方で、せっかくダンス上手なのにもったいない〜。2月のときから言い続けてるけど、ほんとに巣山役に収まるには贅沢な役者さん。ベストオブバイプレイヤー。今回巣山あまりセリフないし…あるにはあるけど名台詞みたいなのがなくない?あるっけ?あったら申し訳ない。
崎玉戦でゲッツーするときのショート巣山かっこよかったです!守備も攻撃も、2試合とも影で活躍してるんだよね。これは原作も同じか。

あ、崎玉戦でも美丞戦でも、巣山の打席のとき舞台進行の都合でベンチにいるみんなが袖に戻ってしまうので、巣山が打席に立ってるときちょくちょく舞台が少し寂しくなる…。でも袖から「巣山ぁー!」ってみんなの声が飛んでくるのがいとおしい。

 

・西広

はい好き!!!!!
西広のことは全体編でほとんど書いちゃった。今回は初演よりたくさん活躍してるから、西広が舞台上に出てるとき西広の方しか見られない病気の私は、今回舞台全体を観る機会がものすごく少なかった……。
「西広くんレフトね!」とモモカンにオーダーされたとき「はいっ!」って帽子脱ぐの原作すぎて昇天した。

それから初ピッチャー田島の「西広ー!いつも通り頼むぞー!声出してこー!」で、両手を上に挙げて「おーーっ」って言うの、小さいコマまでちゃんと再現してくれて神です。(1回だけやらなかったときがあったけど)
西広がレフト入って以降、美丞のみなさまがレフト方向打つの何回かあって、原作では西広の守備はほとんど描かれずに終わるんだけど(フライ捕ってる描写あったかな)、舞台はちゃんとレフトに打ったらレフトがボールを処理するとこまで全部やってくれるから、西広がボール捌いてるのをたくさん観られるの……幸せ……。かわいいよぉかっこいいよぉ。夢のようだよぉ。
あと西広の打席の前に巣山や沖が打つと、口をあんぐり開けて緊張と動揺と焦りが混ざったような顔するのがとってもとってもかわいいね。んー、全部かわいいね。
ただ、脚本上仕方なかったのかもしれないけど、「補欠ってことにどっかで安心してた」のシーンは、できれば三橋に「ごめんなぁ」って言ってほしかった。「補欠に安心してた」という後悔は、チームの役に立てなかったことを悔しいと思うのが引き金だと、私は思ってるので。三橋に「西広くん、どんまい」って言われて、それからぐっと堪えて補欠に甘えてたことを恥じるんだよ……、うん、いろんな解釈があると思うけど。
それから!!!西広の打席で、モモカンに「西広くんもみんなと同じ練習こなしてきたんだから」って言われてるとこ、ヘルメットのツバをキュッて、13日以降からやるようになった。それまでやってくれなかったんだけど、13日からやり出してくれてめっっっちゃ嬉しかった!!!!!好き!!!、!

 

・篠岡

かわいかった!初演よりは篠岡要素あった。観戦時、すみっこでノートに何か書く動作をしていたのが健気でかわいかった。
けどけどけど、阿部のこと好きなのを隠す気が1ミリも無いのが篠岡っぽくない!!
ウグイス嬢のとき、打席によって言い方を結構大きく変えていて、たとえば西広の最後の打席は神妙に「レフトーーー西広くん。」、打ちたい場面で「ファースト沖くんっ!」、ランナーいない場面で「セカンド、栄口くん…!?」って感じ(あまり記憶が定かでないけど)。キャラ関係なく場面によって変えているのだと思うのだけど、崎玉戦の阿部のとき「キャッチャー、阿部くん♡」ってめっっっちゃ語尾にハートマークつけてるの確実に!!!これおともだちみんな言ってたよ!!!隠せよ!!!!

しかし全体編で書いたけど美丞観戦時の篠岡はどこを取っても篠岡で素晴らしかった!!かわいかった!!

 

・モモカン

代永さんが絶賛した通り、見事な演技でした!試合中パートと日常パートのメリハリもあって、立ち姿のシルエットも完璧モモカンだった!非の打ち所がなかったです!!

久住さんがダメとは思わなかったけど、安理さんで三星戦桐青戦もやってほしいな。再演とかさ、ないかな。無理かな。

 

・崎玉のみなさん

・タイさん役、素晴らしすぎて他の舞台も観たいです。
・イッチャン役の人クールオブクールですごく好きです。
・ヤノジュン役の人が兼ね役してる崎玉3番がかわいくて良い仕事してます。
・三橋がサードランナーの阿部を見て、阿部がびっくりするシーンがあるんだけど、驚く演技をする阿部の足が塁から離れてるから、崎玉5番を兼ね役してる島野さんがめっちゃボール要求しててとても笑った。かわいい…。
・崎玉5番の島野さん、打球を取るために床にダイブ!毎回お腹こすってて痛そうだった…。
・イッチャンがタイさんにキレたとき「わあああイッチャン!」と止めに入る島野さんとヤノジュンがかわいい!(あともう1人いた気がするごめん)
・続けて「オレが敬遠なんてされてっから!」と泣き出す大地に「あああ〜〜〜大地〜〜〜」「大地ぃ〜」って慰めに入る島野さんとヤノジュンともう1人がかわいい!!!!!とても美丞の3年生とは思えない……すごいなぁ……。

(10/1追記:もう1人は小川さんでした。【舞台】おお振り(夏大編)舞台 感想(大阪公演編) - そめてそまる【舞台】おお振り(夏大編)舞台 感想(大阪公演編) - そめてそまる)

・崎玉のモブは美丞のみなさまだってことを考えながら観てると、ほんと役者さんすごいなって。学年のカラーちゃんと出ててすごく好きだ。

 

・美丞のみなさま

・西浦の4回戦を観戦しているときのザワザワ感が、回を経るごとにリアルになっていってすごく良かった!

・なんか1回だけ誰かバナナ食べてなかった笑?見間違い?
・倉田の自主練中に直正が「ミーティング始まるぞ」と迎えに来るシーン、めちゃくちゃ期待通りの美丞でした。発言や行動が粗雑というか、男子校の野球部って感じすごい出てた。不良でもヤンキーでもないけど、西浦や崎玉に比べたらちょっぴりガラが悪くて、「おらっ」ってチームメイトに絡む感じ。これも3年間の積み重ね。
・武子くんのアフタートーク以来、西広の打席で倉田のこともできるだけ見るようにしました(【舞台】アフタートーク&ボールスローイベント レポ感想(14日) - そめてそまる)。アフタートークで話していた倉田の気持ちがとてもよく表れていました。言葉はないのに、あの、キャッチャーミットを前に向ける動作だけで、倉田の想いが伝わってきました。
・そして西広が三振して、倉田以外の部員は喜んで「うっしゃー」って袖にはけていくのだけど、倉田だけは喜ばずに滝井監督のことをじっと見つめて終わる。切ない。
・ずっと西広しか見てなかったけど、こうやって美丞に目を向けてみたら、セリフがないのに武子くんの演技すごかったです。素人目にも、背中で語る思いがありました。

・美丞戦で流れる男の人の声が入った歌が気になる。イントロのギターかっこいい。

 

・ロカさん

今回の舞台の命運を握った人。これ以上はないってくらい素晴らしかったです。多田さんの他の舞台観てみたい。

 

・和さん

今振り返ってみると、和さん自身の葛藤はあまり描かれなかったな……。「ずりーことして勝とうとするロカさんも全部気持ち悪い」がなくて残念。

 

 

考えれば考えるほどどんどん感想あふれ出てキリがないからちょっと一旦これで区切りをつけます!

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