日大のラフプレーを受けておお振り舞台「夏の大会編」を考える
なんとなく不安になったので吐き出したいと思います。
写真はまったく関係のない下北沢のおしゃれカフェです。去年の夏の思い出。
日大アメフト部のラフプレーが世間を賑わわせています。
私自身熱心にそのニュースを追ったわけではないのですが、このニュースを知って一番に思ったのは
「美丞じゃん……」
でした。
おお振りの作中では事件として扱われてはいないし、ロカの悪事は公にならずに終わりますが…。しかもチームメイトのヤノジュンはロカのことは知らずに倉田の乱暴行為を指摘する&倉田は野球辞めるという、選手だけが酷い目にあってロカはお咎めなしっていう、むしろ現実より後味の悪い物語ですけど。
これを舞台「夏の大会編」でやるわけだが、変な団体から言いがかりつけられたりしない?大丈夫?
阿部隆也と倉田の接触は結果としてラフプレーではなく事故なので、そのへんは大丈夫だと思うんですけど、「スタンドからサイン出すコーチ」「レギュラーをちらつかせてラフプレーさせるコーチ」「選手に責任を負わせるコーチ」という存在が、いわゆる「不謹慎厨」の餌食にならんだろかと…要らん心配ですかね…。
万が一「ご配慮」なんてことになったら、ロカさんというキャラクターが存在しない脚本になりかねない…。というかご配慮がなくても、脚本の都合でロカさん不在くらい普通にありそうな気がしてきた。浜田と利央が不在になってしまうんだからなぁ。
別にロカさんいなくても『倉田と接触して阿部隆也が怪我』という流れは通るから、物語としては問題ないです。でもそうなると倉田は特に闇を抱えない、阿部に怪我をさせるだけのキャラクターになってしまいます。
原作ファンとしてそれはどうなの?
浜田不在&篠岡キャラ改変も受け入れられたくらいだし、ロカさん推しってわけでもないからそれはそれで別に良いとは思うんですけど、でも、美丞の闇部分を取り扱わないのなら、漫画のドキドキハラハラ感は半減だな。
半減というかドキドキハラハラが西広の三振に集中してしまう。つらい。好き。
別に美丞のターンをカットされること自体が不満なわけではなく、ロカと倉田の闇抱え具合と河合の葛藤が、ひぐち氏(当時)の本領発揮って感じだから、もし、もしカットされたら残念だなって。
わからんけどさ。そのへんはプロの脚本家がうまくやるんだろうけどさ。でもひとりでこんなことばっか考えてんのさ。
作中、是非を問うならロカの行為は非ですよ。
ただしおお振りで描かれたのは「だめだよ!」って主旨ではなく、
- 負けて悔しい思いから脱却できずに野球をやめたロカ
- 勝ち進んでるけど罪悪感と責任感から野球をやめる倉田
それから
- 「ズリーことしてでも」滝井を勝たせようとしたロカ
- 「ズルいこと言って」ロカを野球部に関わらせた滝井
この2つの対比をしたかっただけで、ラフプレー自体を題材にしたかったわけではないのかな?って思います。ラフプレーについて書きたかったらもっと掘り下げてると思う…わからんけど…。
だから美丞に関しては、今回の日大みたいに公になって倉田とロカが記者会見して…みたいな展開にならなくてよかったって思います。あくまで美丞に関してはね。
西浦はひたすらかわいいイイコイイコな息子たちって感じだけど、もともとひぐち氏に勧善懲悪は似合わない。
最悪ロカ不在による脚本の改変は受け入れることができるとしても、原作の美丞の「具体的にどこがとは無いけどほんのり漂う不良臭」というキャラクター性は、せめて舞台でも維持してほしいです。イイコチャンにしないでくれよ。