【舞台】おお振り(夏大編)振りステ 感想(全体編)

初演のときと同じく、良かった部分も気になった部分もばっさりと書いていきます。

目線としては「原作ファン」です。キャス変などで複数キャストがいるキャラについて、俳優さんを比較するような書き方もします。見たくない人は見ないでね。

あ、ちなみに観に行ったのは6日、7日、11日、12日、13日、14日、15日両方、17日千秋楽です。9公演。結局追いチケしてしまった。わはは。大阪も行く。全部で12公演だ。

特別観戦シートの上手、下手、ドセン、一般観戦シートの上手、下手、センブロ、そして希望通り2階席からも観ることができて、たくさんの視点から観ることができました。

 大阪の感想はまた別で書くので、今回東京分の感想です。ネタバレばんばんします。

一応記事は畳んでおきます。

 

 

初演の感想まとめ

【舞台】おお振り舞台振りステ 感想(全体編) - そめてそまる

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夏大編の期待や予想や願望まとめ

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【舞台】観戦初日(夏大編) - そめてそまる

先に読んでいただけると、私がどういうポイントでこの先の感想文を書いてるかが多少わかりやすいかもしれません。読まなくても問題はない。

 

まず総括

初演同様、原作を大事にした進行で、ストーリーの大きな改変はありませんでした。不安だったラフプレー問題もそのまま残し、「原作通りに、ラストには放置」された。アニメの最終回(目標設定)の部分はカットされたけど、私としては200点満点の締め方だと思いました。

初演では一部キャラ改変されているなと感じましたが、今回はそこまで気になるキャラは1人もいませんでした。と言っても、それは俳優さんがキャラに寄ったのではなくて、あくまで私が改変に慣れただけです。アドリブによる解釈違いはまぁまぁありましたが、それは演劇として許容する範囲内。そういう解釈違いを含めて、今回のキャストさん全員良かった!と言えます。

前キャストも今回キャストもWキャストもそれぞれ良いところがあって、決して片方を落とすようなつもりはないのですが、あえて言うなら、私の二次創作に出演する田島は一色派だし、阿部は大橋派、沖は嘉惟人派だな。と。まーこれくらいの個人的な解釈と趣味嗜好はある。このへんは詳しくはキャラ別感想で書きます。

 

舞台セット

スコアボードとかは前回と同じ。

実況席にマイクがついていました。前回は生声だった気がしたんだけど…マイク、前回もついていたっけ?

亀井くんの実況の声を何より優先して聞いている身としては生声の方が臨場感あって好きだったけど、マイクが付くことのマイナスポイントは無いし、声がかき消されることもなくて良かったです。弱点を上げるなら、実況役してる西浦勢が打者に向かって声援を送るときにマイクに声が通っちゃうことくらいか。6日はこれが頻発してて、7日以降は実況の台詞以外はマイクから顔を離すように気をつけてる姿が見られました。

逆に、篠岡のウグイス嬢はマイクあった方がよりウグイス嬢っぽくて、良かった!マイクの位置が低いところにあって、澤田さん中腰になりながら声出してたのが、健気でした。

それから照明!2階席のときに気付いたのだけど、マウンドは丸い照明、バッターボックスは四角い照明を落としてて、感動しました!もしかして初演もだったのか?

 

ダンス

OPは青春ライン。そしてEDはなんと、ありがとうが流れました!ツイッターの告知とかあまり見てなかったけど、これはサプライズですよね?少なくとも私は青春ラインを踊るよとしか聞いてなかったので、あの展開の最後にありがとうが流れた瞬間、ぶわっと涙が溢れ、既に緩んでいる涙腺に追い討ちでした。

で、ダンスは…まあ、今回も、仕方ないんだけど、どうしても西広に目が行っちゃって……一度ロックオンしちゃうともう目が離せなくて……他のキャラを観る余裕はなかったです。

亀井くん、ダンス苦手だって言っててドラマチックも頑張って踊ってたけど、今回すごく上手になっててびっくりしました。キレがドラマチックと全然違った。ビシッと決まってて。きっとたくさん練習したんですね。推せます。ああ〜推せます。途中、3グループに別れるところがあるんですけど、西広がね、巣山(ダンスバリうまの劇団四季出身役者)と一緒に、三橋専用の(?)特別な振り付けのサブやってんのすごくない!!!??!!!すごい出世!!!!!これがまたかっこいいんだよ!!!

栄口だけダンス始まったら袖にはけてしまうんだけど(サビだけ出てくる)、初日に見たとき「ん?今1人だれかはけた?もしかして西広ベンチだから踊らせてもらえない?」と思ったら亀井くん舞台上にいるし、え、だれ?と確認したら栄口だった。まあなにか事情があるんだろう。

曲の1番が西浦、2番は他校と和さんとロカさんが踊り、

間奏で再度西浦が出てくる。ここがすごくかっこいい!

西浦が雛壇の上(スコアボードの前)で花井を筆頭にして勇ましく立ち、他校勢がその下の舞台手前から西浦の方を仰ぎ、佐倉大地が西浦の方に腕を掲げて宣戦布告する、というような構図。今回は西浦が「追われる」「狙われる」立場という演出がかっこよかったです。ここめちゃくちゃ好きです。文字じゃ伝わらない。たぶん絵の上手い人が描くだろう。(10/1追記:記憶違いがありました。【舞台】おお振り(夏大編)舞台 感想(大阪公演編) - そめてそまる)

西浦パートでは西広しか観てなかったけど、他校勢パートのときは崎玉3人とロカさんを中心に観てました。

11日、タイさんの被っていた帽子が落ちちゃったんですが、それをすかさず大地が、ダンスの振り付けに違和感なく拾って!!しばらく持ったまま踊っていて、しかもずっと右手で持っていたのに右腕を上に翳す振り付けのときは手品みたいに左手に持ち替えてて!!そつがなくてかっこよかったです。ポジションチェンジのときにささっとタイさんと受け渡しするのも余裕があって……大地らしからぬ手際の良さだったけど笑、それがまた萌え。しょうりくん。なるほど人気出るわけだーと思いました。

 

本編

「もうひとり投手が欲しい!」のシーンからスタート。(15日のアフタートークでシガポが言っていたのだけど、実はここは前回やるつもりで当時から稽古をしていたらしい。前回は時間の都合で涙のカットだったと)。
ここで9組の絡みが多くてかわいかったな。背中に1書くのはさすがになかったけど…。「マウンド取られちゃうとか?」「おお、あたりっぽーい」は栄口じゃなくて水谷のセリフになっていた。
「追って追って飛びついて捕れたら、すっごく気持ちいいんだよ!」のシーンは、猪野阿部と典阿部で差があった。典阿部は何も動かないけど、猪野阿部はモモカンのセリフがはじまると袖に入って行って、わざわざプロテクターつけてキャッチャーフライを取りに来る。そのあと次のシーンに移るまで、猪野阿部の場合は田島と絡み続けて演劇らしく笑わせてくるし、典阿部の場合は原作通りに物語が進行していく。
猪野阿部と田島の絡みは、
①キャッチャーフライ取ったら色っぽいキメ顔をする(面白いっちゃ面白いけど、阿部隆也というキャラを無視しすぎ)
②プロテクターを田島につけてやる(阿部は防具を袖に返すタイミングがないからね)(こういうやりくりは上手いなぁ)
③田島に「キャッチャーフライ取りたい!投げて!」と言われ、めんどくさそうにボールを袖に投げて「雑ぅ!!」と言われる(これはふつうに毎回笑った)(投げたボールが何かに跳ね返されて袖から返ってきちゃうというプチハプニングも何度もあった)

 

和さんとロカさんのシーンは、ファミレスではなく公園(たぶん)のベンチで。ロカさんに「話が済んだらファミレス行こう、なんでも食っていいぞ、1500円までならな」というセリフを言わせることで、原作ファンにも違和感のない構成に。おかげで和さんの「妙な特技」は発揮されなかったが笑。
ロカさんと和さん、「久しぶりだな和己」「ちわす」って言いながら拳を合わせるけど、そのあとのハンドアクションが続かない笑笑。
ロカさん「はじめてやるもんな!」
さすが舞台での笑いの取り方がうまい!と思った。ロカさんって怖いイメージばかりが先行しているけど、「1500円までならな」の笑顔とか「一口くれ」とか「バカばっかじゃん!」とか「キンニクデブ!」「ミセカケゴリラ!」とか、意外とユーモアのある人なんだよね。だから多田さんの遊びも、大学生のロカさんとしてのイメージを崩さない。猪野阿部のような違和感が無いのがさすが多田さんというところか。なんというか、猪野くんは「自分」をネタにしてるから違和感がある。原作リスペクトなネタじゃなくて、猪野ファンへのファンサービスって感じ。
和さんがモモカンのことをかわいいって言ったとき「ヒューウ」みたいな顔で口を押さえるロカさんもすごくかわいかったし、多田さんのアドリブは俳優ファンも原作ファンもみんなが喜べる小ネタでした。

 

崎玉観戦。
球場に着いていの一番にベンチに座った田島と花井が、真夏だからベンチが熱くなっているという設定で「ぅぉあっちぃ!」と跳ね上がる小ネタ。かわいい。田島の隣に立ってる西広が毎回びくってなるのもめっちゃかわいい♡
水谷の「4番先輩」はなかった。残念。西広がベンチに足乗せて座るのもなかった。残念。でも初演で春大観戦時にあぐらかいてたから今回はまあいいや。
沖が「大きな声にビビる」という話をするシーンも、猪野阿部と典阿部で違いがあった。「てめー嘘ついてなんか意味あんのか!」と阿部が怒鳴るのを沖が止めるところ。
典阿部は「てめー嘘ついてなんか意味あんのかーーーっとぉ…」
猪野阿部は「てめー嘘ついてなんか意味あんのか……かっ…!」
これはどっちでもアリだけど、個人的には典阿部の方がスマートで好き。
で、「そっか声でけーのがいけなかったんだ」と、阿部が沖の手を握ってありがたがる。そこで舞台進行の都合上、篠岡が阿部と沖の前を歩いていくのだけど、そのとき。
典阿部はスッと篠岡を避けて顔も見ずに、即座に三橋の隣に座り一緒に観戦。
猪野阿部は沖と篠岡と絡み続け、三橋に呼ばれてようやく座って観戦を始める。
猪野くんは阿部隆也を何だと思っているのか!!!!!???????
そりゃあ私は阿部+沖が好きだけど、解釈違いも甚だしい!阿部が女子と絡んで三橋に呼ばれて観戦するって、それもうおお振りの土台崩れてない!!?!!


で、場面は崎玉サイドへ。

崎玉すっごくすっごく良かった!イッチャンとタイさんと大地だけじゃなく、美丞のみなさまも含めた「崎玉」が全員仲良しで!
大地がサヨナラホームランを打ったときの歓声が、初演で桐青に勝ったときの西浦の歓声と同じくらい鳥肌立って感動した。ぅおっしゃぁーーーーー!!って崎玉がみんなで腕を振り上げて大地を囲んで喜んで、イッチャンが「タイさーん!!」って飛びついてみんなで袖にはけていく。これだけで泣きそうになってしまった…泣いてないけど。

 

西浦対崎玉。
先攻後攻を決めるじゃんけんで、タイさんと花井のじゃんけんの掛け声がかみ合わない小ネタ。かわいい。
花井が「やっべー阿部に後攻取って来いって言われたのに」と焦るシーンで、阿部がわざわざステージに出てきて「てめー絶対後攻取って来いよ」と言うのだけど、ここでも猪野阿部は「猪野広樹」を全面に押し出してくるアドリブ。毎回笑い起きてたけど、原作ファンの私は全然おもしろくないし阿部隆也のキャラが崩壊しててほんと冷めた。それに比べて典阿部くんの誠実さよ…!
あとモモカンが「たぶんあまりものを考えてないね」って言うところ、原作通りで何もおかしいところじゃないのに、14日にものすごい笑いが起きててほんと意味わからなかった。他の日もくすくすくらいはあったけど、14日の公演だけドッと大爆笑が起きてて。なんだろう、代永さん目当てで原作読んだことない人たちがたくさんいたのか?
試合内容は問題なく原作通り。花井の葛藤、すごくよかったです。初演でも絶賛したけど白又さん、やっぱり声も見た目も背格好も花井にしか見えなくて、アニメを別角度で見てる気分だった。田島の「2打点じゃん!次、最後にしてやろーな!」もすごくよかった。このセリフのときの一色さんすごく好きで、絵が描けたら描きたかった。
西広はコーチャーやらないから、「オレも進めてしまいました」をカットされてしまった。水谷が一人で「行けると思って…」と反省していた。
巣山の打席にときに花井がスポットライト浴びて心情独白するのだが、花井以外の人間がノーボイスになるため、実況席にいる西広は声を出さない代わりに、カウントが進むたびにガッツポーズしてて超~~~萌えた!萌えた!萌えた!!!!!
あとグラ整で上手袖から下手袖にダーーって走っていくだけの西浦勢がかわいかった。
泉の「オレは慣れてるぜ」が舞台で再現。今回9組絡み多くて嬉しいね。ここの水谷の小ネタも、湯本さんが少しずつ変えていってブラッシュアップしていって毎回おもしろかったです。ただこれ舞台のネタだから笑えるけど、割と陰湿ないじめ。それを栄口がやるのがまたえげつない…。
大地の演技も、大袈裟だけどわざとらしくなくてはまり役だったと思います。声も大きくて勢いもあって、客席に向かって「締まっていきまっしょーーい!」って叫ぶのを浴びるとビリビリした。
イッチャンもクールで理想のイッチャンだった。大地へのツッコミも冴えてるし、タイさんのこと大事に思ってるけどイライラしちゃう感じ、すごく出せてた。タイさんの手を振り払ったイッチャンに、大地が笑顔でうりゃうりゃしてから戻るのがすごく良かったし、「いつも甘いって言うか!」が迫真でガツンときた。
タイさんの「楽にな〜」は、原作のタイさんとは全然違うけど、わたるさんの持ってる良い人オーラがすごくタイさんで、演技も上手で、演劇として百点満点なタイさんでした。
スクイズ防げた!」のところ、内野のみんなで「ナイピッチー!」ってやった瞬間、「あ、わたし崎玉のこと応援したい」って雷が直撃したみたいな衝撃で、初日から千秋楽まで失速することなく、今回の舞台で上位に入るくらい大好きな場面です。
あとタイム中にイッチャンが独白してるとき、後ろで内野のみんなでウィィーwwしててかわいかった、最高にかわいかった。本当にかわいかったです。
崎玉戦では和田のオジさんとロカさんがスタンドから観ているのだけど、この2人もまた目立たないところで遊んでておもしろかった。

 

崎玉戦終了後、美丞のシーンがちょっとあった後、西浦の練習風景。
原作では電車の中でやった「敬遠は三橋がダメだからじゃない」「オレは大事にされているんだ」をここでやって、「きょうはノースローだかんな」に繋がる。
田島のスイカネタもやった。
①「三橋、阿部、逃げろー!」の声で田島がへばりながら登場
②田島が翼をくださいの替え歌を歌いながら登場
の2パターンあって、どっちもめちゃくちゃおもしろかったです。ツイッター炎上の件があったからどうなるかと思ったけど、平和だった。(あれは、安理さん本人の誕生日に男が囲んでやるから気色悪いのであって)。まあ少し口出しするなら、原作では田島のやったことはモモカンにバレてないけど、舞台だとモモカンに「それは何の真似?田島くん」と言われてしまう点か。それもギャグとして成立したから良かったね。俳優さんの演技力ありきのギャグだよな。

 

篠岡の練習レポートは前回と似たような感じで始まりました。
みんなが綱登りやバスケ(のジェスチャー)、柔軟などをやるのだけど、猪野阿部だけはそれをやらずに固まる(?)というギャグを、11日あたりからやりだした。もう意味わかんない〜。阿部は準備体操も筋トレもしっかりやるタイプだと思うんだけど。ここで笑いを取りに行く意味がわからない〜。
私は練習レポートは毎公演ずーーーっと西広のことを目で追っていたんですが、西広や、その隣にいる花井巣山たちみんなまじめにやってる中、途中から周囲でドッと笑いが起きるので、えっなになに?と猪野阿部を見たらサボってるんだもん。笑えなかったわ。
守備練は水谷のクソレフトネタをやりたいだけか?なんか演出家の「おまえらこういう水谷いじりが好きなんだろ?ほらほら」って下心が透けて見えた。まあこういういじりが好きな人は好きなんだろう。私は一度も水谷のことクソレって呼んだことないけどな。でもそのおかげで(?)西広がサードを練習してました!原作でも練習試合で西広はサードやっています。描写はない。まさかここを使ってもらえるとは。
あっち向いてホイ筋トレでは猪野阿部以外にも田島や水谷やそこらへんの子たちが盛り上がって爆笑が起きてたけど、西広しか見てない私には毎回何が起きていたのかわからなかった…。西広は常に平和だった。あっち向いてホイで買ったとき負けたとき素の亀井くんの「うしゃーーー」「うわあーーーー」が聞こえて超超超かわいい!!!!かわいい!!!
レポートの最後に「以上、野球部マネージャー篠岡千代がお送りしました♪」と言った後に、篠岡が続けて、「そして二日後」とナレーションを担当するのですが、そのときの言い方が猪野阿部と典阿部で2パターン。
猪野阿部のときは、猪野阿部と田島が篠岡にくっ付いて、色っぽい感じ?であごを突き出し流し目で
篠岡「そしてーーー、二日後。」
と艶やかな声で言う。絶対に篠岡のキャラではないけど、大体篠岡に阿部がくっ付いてる時点で解釈違いがすごいので、ここはもう、猪野さんと澤田さんと一色さん、ってトリオで見れた。初演でも似たようなことやってたから耐性ついてたし。(正直この3人がこういうポーズを取ることは、おお振りキャラってことを抜きにすれば美男美女のお戯れで、めちゃくちゃかわいいんだ。だから許容範囲。)
典阿部のときは、典阿部は絶対に篠岡に近付かないので、田島と篠岡の2人だけで、
篠岡「そして、二日後☆」
って感じでした。とってもかわいらしいし、篠岡らしくて良かった。

 

美丞観戦。
篠岡「2,3人の投手が継投するんだよっ♪」
ここ!!!!
篠岡「初戦敗退!でも今年の春はベスト16に入ったよ〜っ!」
めっちゃ篠岡だった!!!!!
練習レポートのときは、上で書いたようなアドリブだったり、らーぜに対して敬語を使ってたりで、やはりどう贔屓目に見ても原作の篠岡ではないのだけど、ここの篠岡はめっっっっちゃ篠岡だった!!!!!ああ、かわいい、好き!!ってなった。
モモカンの歳を聞くところで、花井が謎の妄想をはじめるのは本当に意味がわからなかった。これって成井さん演出?さすがにちょっと絶対にナイ。
簡単に言うと、モモカンとの年齢差が7歳だから…それってつまり、モモカンにあずさ♡って呼ばれて、やめろよ部活中は花井って呼べよ、みたいな関係がありえなくないのでは?」という内容の妄想。
絶対になくない!!!???!!!いやあるのか!!!!???!花井って、好きな女子からなら名前呼ばれてもいいんだっけ?名前呼ばれたくないのは野球部でだけだっけ?そういう設定ってこと?花井の夢女子はそこのところどうなんですか?私は西広のことあえて西広って呼びたくて呼んでますけど。

とにかく、花井が『モモカンとの妄想』をするのは否定しないけども、『梓って呼ばれてデレデレする妄想』をするのは、解釈違いでした。


この後、西浦対港南の試合を美丞が観戦するシーンでは、篠岡だけウグイス嬢として1人スタンドに残るのだけど、わらわらと入ってきた美丞のみなさまに丁寧にご挨拶。いつか忘れたけど1公演だけナンパみたいなことされててかわいかった。美丞ならやりかねん。
それからまさかの阿部隆登場。和さん似合いすぎる。
たかし「きょうもナーイスピッチーン!だったねー!」
電話のアドリブも最高に面白いし、ここは阿部隆が出てきた時点でギャグ確定だから猪野阿部のアドリブも最高だった。
西浦勢が阿部父に遭遇しちゃうんだけど、だれだれ?このおじさんだれ?ってなって
猪野阿部「おとうさん。」
\似てるーーー!/
猪野阿部「似てねーーーよ!!オレに失礼だろ!!」
ここは何回観ても笑ってしまう。舞台ではおお振りの特徴のひとつである「家庭」の面がまったく出てこないから、ここで両親の影を出せたのは良かったと思います。
ちなみに典阿部は原作らしく「父親。」と答える。「オヤジ。」じゃないところが大正解!大橋くんの解釈バッチシだよー!騒がしくする西浦勢を黙らせるのにダチョウ倶楽部するのもかわいくておもしろかった!
「オレ友達いるよな?」のシーンもここでやった。典阿部は普通にセリフを言うだけだったんだが、猪野阿部はポケットにガラケーを仕込んできていて上手いなぁと思った。スマホじゃなくてガラケーっていうのがまた素晴らしい。

 

美丞戦。
これはもう語るに語れない……。
原作をちゃんと丁寧にしっかり舞台化してしてくれていたし、猪野阿部のアドリブもないからずっぽりとおお振りの世界に没入できた。阿部の怪我、西広の打席、捕手の田島、三橋の決意、栄口の緊張、結末を知っていてもドキドキハラハラが止まらなくて、どんどん気持ちが盛り上がってきて、西浦のみんなの心臓の音や乱れた呼吸が聞こえてきて心が痛かった。
倉田のテーマも、(試合が終わった後のことはカットされたけど)試合の中身はしっかり描かれていて、美丞の視点も大切にした構成になっていた。その分試合シーンの省略は多かったけど、それも納得できる構成でした。
ただ西広の「サード越えるよ!」がカットされたのは非常に残念。チアのいる学校には負けねぇの一言を入れるならサード越えるよも入れてよぅ。
米のくだりも全カット。まあ米と呼ばれる機会もないから仕方ない。(カットはされたけど千秋楽で湯本さんが「クソレフト役を演じました、米です!」と自己紹介した)。
栄口がにやあっと鹿島にケンカ売る打席は「栄口がフォアボールで出塁!」と実況されたのみで、鹿島とのやり取りはカット……なんだけど、「フォアボールで出塁」と実況されているときに打席に立っている副島くんがにっこり笑顔になったので、それを表現してくれているのかな?と思った。笑顔かわいかった!
再びの栄口の打席で鹿島が「さっきは引っかかったけど、すっこんでろ」って栄口から三振を取るシーンも、「三振!」と実況されるだけで終わってしまうんだけど、その三振だけ島野さんがやけに気合を入れて「っしゃあ!」とガッツポーズするので、やはりそれを表現してくれているのだと思いたい。真実は知らんけど。
三橋の「と、まれぇ!」のシーンも、舞台上ではスイングについて言及されず普通のボールとして扱われてフォアボールになったのだけど、西銘くんわずかにバット振って戻すような素振りをしたような気がする。(勘違いだったら恥ずかしいから自信無い)。
で、私が西広のシーンで期待していた3つのうち、採用された唯一のシーン「首振るサインなんてあるんだ」。
これは……セリフが「すげーなぁ、首振るサインまで出すんだ」に変わっていて(原作は「マウンドで首振るサイン?そんなとこまでサインなんだ、すごいな」)、それはまあ良いのだけど、
実は、6日と7日は
亀井くん「すっげーなぁ!首振るサインまで出すんだ!」
と、テンション高めで興奮したみたいに言ってて、あー!ちがう!それは私の好きな西広じゃないです!!ってバタバタした。
でも11日以降は「すげーなぁ」って、新しい知恵を吸収する感じで言ってくれるようになりまして、そう!!!!それ!!!!それだよ!!!!ありがとう!!!!!ってバタバタしました。

 

最後は、原作通りに西広の打席。

以前西広の打席についての要望を記事に書いたけど、概ねその通りになってくれて満足です。花井が西広の肩を叩いて立ち上がらせるのすごい好き…。田島が西広の猫背を直すのもすごい好き!!
モモカン「学校戻って練習するよ!」
西浦「はい!」
で、SunsetSwishのありがとうが流れ出し、みんなでクールダウンをする………もう、田島のキャッチャーあたりから涙目で、西広の打席で涙が頬を伝っていたというのに、ありがとうが流れ出した途端、完全に決壊。素晴らしい素晴らしい、素晴らしい締め方でした。最後、田島がヘルメット篠岡にかぶせるの大好き。


長くなりすぎた!書き足りないけどとりあえずこのままキャラ編へ!

【舞台】おお振り(夏大編)振りステ 感想(キャラ編) - そめてそまる

大阪編も→【舞台】おお振り(夏大編)舞台 感想(大阪公演編) - そめてそまる

 

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