名探偵ピカチュウ 感想

観たかったの!!

原作ゲーム(名探偵ピカチュウ)はやってないんですけど!!

でもおお振り舞台に出演してた鶏冠井さんがCMやってたから名探偵ピカチュウおお振りは縁がある、おお振りといえば西浦高校だし、西浦の補欠といえば西広(強引)だから名探偵ピカチュウ西広につながる。

すごい。観るしかない。世界はすべてつながっているらしい。(真理)

というのは今考えた後付けで、ただモフモフが好きだからぜひともモフモフピカチュウを目に焼き付けたくてね。

 

楽しかった〜泣いた〜。20年前映画館でミュウツーの逆襲観て号泣したから今回も絶対泣くと思ったらやっぱり泣いた。ポケモンに弱い。だってあいつらいつもいつでも本気で生きてるもん。

 

ストーリーに関わるネタバレは伏せます。

 

◆出てくるポケモンは偏りあり

それこそほとんどのポケモンがどこかしらの場面で登場すると思い込んでいたが、そんなことはなかった。

「背景の至る所にいろんなポケモンがいる」と思っていたので、あえて字幕でなく吹替版で、画面の隅々まで観られるように…!と思っていたのだけど、背景に出てくるポケモン(=エキストラが連れているポケモン)は大体同じで、ヒトカゲフシギダネゼニガメの御三家、あとはガーディやプリンやニューラやキモリ…空にはピジョットの群れ。他にもいるけど、街中をうろついてる8割がこのへん。

勿論、もっといろんなポケモンが出てくるよ。主要の登場人物にもそれぞれパートナーポケモンがいて、ストーリーの根幹に関わるポケモンはそれ以外にたくさんいる。

が、私が思い描いていたのは、道行く人がみんなそれぞれ違うポケモンを連れているような世界だった…ので、エキストラの連れているポケモンが5,6体しかバリエーション無いのはちょっと寂しく感じた。

まあCG作るにも限度があるもんね…わかってるんだけどね。

でも伝説ポケモンは抜きにして、人と共存できるポケモンはもっとたくさんいると思うんだぁ……。ガーディ(犬)とニューラ(ねこ)ばかりというのも、ある意味現実通りだけどさ。

 

◆推理要素は少なく、アクション多め

謎は割と視聴者置いてきぼり。映画の中でどんどん話が進むから、謎が謎になる前に次の謎に変わってしまう。まあ視聴者はこの映画で謎解きがしたいわけではないので、そのへんのテンポは英断。帰宅してからwikiったら、謎については原作ゲームの流用っぽいので、そのへんの説明とか省いたんだろうな。

その謎というのもポケモン要素はほぼ無く、父を知っていそうな「人」を探すだとか、「市長」に会いに行くだとか、あくまで『ポケモンがいる人間社会』。最終的には知り合いの新聞記者が全部答えを持ってきて、主人公を車に乗せて連れてってくれるというもの。

ただそのやりとりの中でポケモンバトルは(一応)あるし、ポケモンと共存する社会を描かれているし、ピカチュウの仕草や表情や耳の垂れ具合や尻尾の動かし方やトークがかわいい!!かわいい!!かわいい!!!!から、蛇足な時間とも感じない。視聴者が求めてるものを制作側はよく分かってる。

笑ったのはピカチュウが主人公の肩に乗ったとき

主人公「おりてくれ」

ピカチュウ「わかった歩くよ。今10万歩目指してるんだ」

孵化ネタだよな!!??

ポケGOやってないけどこのネタは笑った。これは字幕版でもあったのかな?吹替版だけのネタだとしたら翻訳の人に10万いいねしたい。

あとクスッとしたのは

主人公「ボルテッカーだ!ボルテッカーが1番強い!」

ピカチュウ「あれオレ自身も痛いからいやなんだよ」

かわいい。デレデレ

んで実際ボルテッカーするときにはアニポケ再現がでされていて、そこスタッフの素晴らしい愛を感じたけど、あのおっさん声でピカピカピカピカ〜って言ってて、人間の言葉喋るけどそこはピカピカなのかって笑った。

話逸れた。えっと謎要素よりアクションが多いって話ね。アクションって呼べるのかわからないけど、まあ、なんか画面がすごく慌ただしくなることが多かった。ポケモンバトル以外でね。

 

◆脚本が最高

で、ここまでこんな感じで、途中で思うんですよ。

「これ、“名探偵ピカチュウ”である必要は無いのでは???」

ふつうにポケモンの世界を実写化しました、こんな事件が起きました、だけで十分通用するのでは……と。

 

中盤にそう思わせておいて迎えるラストの展開が素晴らしくて。

これは「名探偵ピカチュウ」だ!!!!

このために名探偵ピカチュウだったんだ!!!!

って思えるラストでした。

泣かせにくるし、ピカチュウかわいいし、まんまと騙されたし、ピカチュウかわいいし、あ〜〜なにより後味が良い!!!

 

ま、疑問点もあるにはあるけど、そんなことは瑣末なことなんですね。

 

エンドロールからもスタッフのポケモン愛を感じた…というか、「エンドロールまで、ポケモンを本当に好きな人たちだけで作られてる」。

 

素晴らしかった。

ラストで泣いたのはエンドロールの間に収まったのに、エンドロール後に7月公開のミュウツーの逆襲3Dの予告があって、その予告カットだけでまた泣いてしまった。ずるい。

 

 

名探偵ピカチュウ(字幕版)